黒球型携帯熱中症計 SK-180GT |
熱中症予防の目安や暑熱環境による熱ストレスの評価として使用される暑さ指数(WBGT)を計ることができる、 |
黒球温度計・温度計・湿度計が一体となったコンパクトサイズの黒球型熱中症計です。 |
JIS B 7922 クラス2に準拠した商品です。 |
熱中症予防には正しい環境把握が必要です |
暑さ指数(WBGT)とは、Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略で、熱中症を予防することを目的とした指標です。 |
気温に加え、湿度、輻射熱などを考慮した暑熱環境による熱ストレスの評価を行う暑さの指数です。 |
厚生労働省より発表されている「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」j実施要綱 10項 「各事業場における詳細な実施事項」によると、 |
「WBGT値(暑さ指数)測定器については、JIS Z 8504又はJIS B 7922に適合したものを準備しておく。但し、輻射熱等の影響等により、 |
作業場所によってWBGT値(暑さ指数)が大きく異なることがあるので、その場合には、容易に持ち運びできるものを準備しておく」と記載されています。 |
SK-180GTは上記の3条件「JIS B 7522 クラス2に準拠」「輻射熱を測定可能な黒球型」「コンパクトサイズで持ち運びが容易である」ことを満たしている製品です。 |
特長 |
輻射熱(日射や地面からの照り返しによる熱)を黒球で測定し、「黒球温度」「温度」「湿度」を加味した正確な環境測定を行います。 |
2つの熱中症予防指針「熱中症予防運動指針」「日常生活における熱中症予防指針」に対応しており、選択した指針の熱中症注意レベルをバーグラフで表示します。 |
暑さ指数は屋外と屋内の測定環境で計算式が異なりますが、SK-180GTは屋内外の測定切り替えができますので、測定環境に合わせて測定することができます。 |
設定した熱中症レベルに達すると、ブザー音やLED点滅でお知らせする警報機能、誤動作による測定停止などを防止するためのキーロック機能が付いています。 |
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熱中症レベルのバーグラフ表示 |
現在の危険度がひとめで分かる、バーグラフ表示です。熱中症注意レベルは「熱中症予防運動指針」または「日常生活における熱中症予防指針」の2つより選択できます。 |
「熱中症予防運動指針」:公益財団法人日本体育協会「熱中症予防ガイドブック」より抜粋 | ||
WBGT指数 | 項目 | 具体例 |
31℃以上 | 運動は原則中止 | WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。特に子供の場合は中止すべき。 |
28~31℃ | 厳重警戒 (激しい運動は中止) |
WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。 体力の低い人、暑さに慣れていない人は運動中止。 |
25~28℃ | 警戒 (積極的に休息) |
WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。 |
21~25℃ | 注意 (積極的に水分補給) |
WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
21℃未満 | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
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「日常生活における熱中症予防指針」:日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」より抜粋 | ||
温度基準 (WBGT) |
注意すべき 生活活動の目安 |
注意事項 |
危険 (31℃以上) |
すべての生活活動で おこる危険性 |
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒 (28~31℃) |
すべての生活活動で おこる危険性 |
外出時は炎天下を避け、室内では気温の上昇に注意する。 |
警戒 (25~28℃) |
中等度以上の生活活動で おこる危険性 |
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 |
注意 (25℃未満) |
強い生活活動で おこる危険性 |
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
(28~31℃は28℃以上31℃未満の意味です) |
暑さ指数(WBGT)の値より、各指針の注意レベルを確認することができます。 |
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「WBGT熱ストレス指数の基準値表」:厚生労働省 起案発第0729001号「熱中症の予防対策におけるWBGTの活用について」より抜粋 | |||||
区分 | 例 | WBGT基準値 | |||
熱に順化している人 (℃) |
熱に順化していない人 (℃) |
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0 安静 |
安静 | 33 | 32 | ||
1 低代謝率 |
楽な座位;軽い手作業(書く、タイピング、描く、縫う、簿記); 手及び腕の作業(小さいペンチツール、点検、組立てや軽い材料の区分け); 腕と脚の作業(普通の状態での乗り物の運転、足のスイッチやペダルの操作。 立体;ドリル(小さい部分);フライス盤(小さい部分);コイル巻き;小さい電気小巻き; 小さい力の道具の機械;ちょっとした歩き(速さ3.5km/h) |
30 | 29 | ||
2 中程度 低代謝率 |
継続した頭と腕の作業(くぎ打ち、盛土); 腕と脚の作業(トラックのオフロード操縦、トラクター及び建設車両); 腕と胴体の作業(空気ハンマーの作業、トラクター組立て、しっくい塗り、 中くらいの重さの材料を断続的に持つ作業、草むしり、草堀り、果物や野菜を摘む); 軽量な荷車や手押し車を押したり引いたりする;3.5~5.5km/hの速さで歩く; 追突 |
28 | 26 | ||
3 高代謝率 |
強度の腕と胴体の作業;重い材料を運ぶ;シャベルを使う;大ハンマー作業; のこぎりをひく;硬い木にかんなをかけたりのみで彫る;草刈り; 掘る;5.5~7km/hの速さで歩く。重い荷物の荷車や手押し車を押したり引いたりする; 鋳物を削る;コンクリートブロックを積む。 |
気流を感じないとき 25 |
気流を感じるとき 26 |
気流を感じないとき 22 |
気流を感じるとき 23 |
4 極高代謝率 |
最大速度の速さでとても激しい活動;おのを振るう; 激しくシャベルを使ったり掘ったりする; 階段を登る、走る、7km/hより速く歩く。 |
気流を感じないとき 23 |
気流を感じるとき 25 |
気流を感じないとき 18 |
気流を感じるとき 20 |
※日本工業規格Z 8504(人間工学―WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価―暑熱環境) 附属書A「WBGT熱ストレス指数の基準値表」を基に、同表に示す代謝率レベルを具体的な例に置き換えて作成。 ※熱に順化していない人とは、「作業する前の週に毎日熱にばく露されていかった人」をいう。 |
警報機能付き |
任意に設定した熱中症注意レベルに達したとき、ブザー音やLED点滅でお知らせします。 |
ブザー音は熱中症注意レベルに応じて音色が変わり、ON/OFFの設定が可能です。LED点滅のOFFはできません。 |
設定した熱中症注意レベルに達したとき、10秒間警報動作を行います。熱中症レベルを超えたレベルが続くと、10分ごとに2秒間の警報動作を続けます。 |
設定値以上で、注意レベルに変動があった場合、10秒間の警報動作を行い、変動をお知らせします。 |
主な仕様 | ||
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測定範囲 | 温度 | 0.0~50.0℃ |
湿度 | 10.0~95.0%rh | |
暑さ指数 (WBGT) |
0.0~50.0℃ | |
黒球温度 (表示なし) |
0.0~60.0℃ | |
測定精度 | 温度 | ±0.6℃(20.0~40.0℃) ±1.0℃(上記以外) |
湿度 | ±5.0%rh(30.0~90.0%rh at 20~30℃) ±7.0%rh(上記以外) |
|
暑さ指数 (WBGT) |
±2.0℃(20.0~40.0℃) ±3.0℃(上記以外) |
|
黒球温度 (表示なし) |
±0.6℃(20.0~40.0℃) ±1.0℃(上記以外) |
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最小表示桁 | 0.1 | |
サンプリング | 約20秒 | |
使用条件 | 温度:0.0~50.0度 湿度:95%rh以下(結露なきこと) 風速:0.3~3.0m/s |
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電源 | DC3V コイン型リチウム電池(CR2032) 2個(並列接続) |
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電池寿命 | 連続使用で約6ヶ月 ※警報機能1日2回動作時 |
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音量 | 約75dB | |
材質 | ケース、黒球:ABS樹脂 | |
付属品 | 取扱説明書、モニター用コイン型リチウム電池(CR2032) 2個、 ネックストラップ 1本、カラビナ 1個、ベルト装着部品 1個、 キーリング 1個 |
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オプション | 三脚:EX-330QSK |